インタビュー 共同創業役員 取締役/小池順平

小池順平さん インタビュー

創業当時から変わらぬスピード感。
それがRRJならではの
持ち味。


取材・執筆:保戸塚 彩



インタビュー 共同創業役員 取締役/小池順平

尊敬する先輩から誘いを受け、会社の立ち上げに参加。

私はプログラミングの専門学校を卒業後、システム会社に入社しました。この会社は、当社代表の橋満と小川をはじめとする役員たちと出会った会社です。プログラマとして働き始め、1年が経った頃、チーム編成が変更となり、2年目からはシステムエンジニアとしてお客様との折衝や、チームマネジメントなどにも携わるようになりました。担当する範囲も広く、業務量も多いため、体力も限界を迎えつつあり、「そろそろ転職をしようか…」と悩んでいた24歳の頃、橋満と小川から「自分たちの会社を立ち上げようと思っているんだけど、一緒にやらないか」という誘いを受けました。小川は前職の上司で、お客様から厚い信頼を寄せられていた人。私自身、とても尊敬していた上司だったので、RRJの立ち上げに関わらないという選択肢はありませんでした。

創業当時の思い出は色々あるのですが、池袋にあったボロボロのオフィスで働いていたときのことは強烈に印象に残っています。冬は寒く夏は暑い職場で、エアコンはなく小さな送風機のようなものだけ。夏の昼間は暑くて仕事ができない状態。昼はみんなで外に出てアイスを買って、夜に仕事をしたり、ワイワイと近場の銭湯に行ったりという働き方をしていました。小さい会社ながら、お客様の要望と真摯に向き合い、大きなミスをしないということを心掛けてきた結果、初年度から黒字を出すことができたのは嬉しかったですね。今でも橋満とよく話をするのですが、「もう一回会社を創業したとしても、こんな風に上手くはいかないだろうね」と。綱渡りの状態ではありましたが、創業当初からお客様にも恵まれ、運良く会社を軌道に乗せることができました。

お客様との長きにわたる信頼関係を今後も続けていくために。

私が現在担当しているのは、バンダイ様のカードダスサイトのフロント開発、会員管理システム、売上集計システム、売上予測システムの開発・運用です。私は仕事をする上で、“決断する”ことを心掛けています。「このツールを入れよう」「このボタンはここに入れよう」「ここにはこのリンクが必要」などといったように、お客様が何を求めているかを把握して、開発の方針を定めています。お客様にご提案する際には、「どうでしょう?」といった漠然とした伺い方はしません。お客様が判断しやすいように、選択肢をいくつか絞った上で提案するようにしています。お客様とは10年以上もお付き合いをしているのですが、信頼関係が築かれている今もコミュニケーションを大切にしています。お客様の率直な反応や感情を知るために、ご連絡する際はなるべく電話で。メールだけで済まさないようにしています。

私の仕事のモチベーションは、お客様に喜ばれることです。思い出深いのは、一昨年パートナーの企業様から、「一緒にコンペに参加しませんか」と声を掛けてもらったときのことです。「小池さんと一緒にコンペに臨みたい」と言っていただけたのは嬉しかったですね。とても大きな仕事で、コンペの相手は大企業。「私たちに勝ち目はあるのだろうか…」という戦いではあったのですが、ふたを開けてみると私たちのチームがコンペを勝ち取る結果に。お客様が仕事を発注してくださった理由は、提案内容はもちろん、チームの仲が良く、楽しそうに見えたからだそうです。RRJが目指しているのは、お客様の笑顔を大切にする会社、そして同時に自分たちも笑顔でいられる会社です。そういった理念を体現できた出来事として、自分の中でとても印象に残っています。

自他ともに認める、“いい人が集まる会社”。

お客様やパートナー企業の方から「RRJの人はみんないい人ですよね!」と言っていただけることが多々あるのですが、“いい人”というのは相手の気持ちを理解する、相手を思いやる気持ちのある人たちのことだと思っています。社員同士の仲がいいのはRRJの魅力の一つ。仲がいいというのは、ベタベタする関係ではありません。お互いの個性を認め合い、尊重するという関係性です。役員たちはみな、派閥やグループを作ることが嫌いな人ばかり。こういったメンバーが作った会社なので、人間関係のしがらみがなく、のびのびと働けていると思います。

エンジニアについては、年齢や性別、社歴に関係なく、優秀な人たちばかり。自主的に新しい技術を勉強してくれる前向きなメンバーが多いです。未経験からスタートしたエンジニアも、今は開発マネージャーとしてプロジェクトの中心を担ってくれています。RRJでは、まず「一緒に会議に参加しよう」から始まり、「議事録を取ってみよう」「お客様のメールに返信してみよう」といったように、少しずつ手掛ける範囲を広げられるので未経験スタートの方でも無理なく成長することができます。いつの間にかお客様との会議で積極的に提案をしてくれるようになっていたりして、メンバーの成長に驚かされることも。お客様とは直接話せる関係性が築かれているので、お客様の喜ぶ声や「ありがとう」という感謝の声を聞く機会が多いことも、成長の後押しをしてくれていると思います。私の教育方針は、上から教えるというスタンスではなく、「一緒になって悩む」ということです。壁にぶつかったときは答えを一方的に与えるのではなく、一緒に相談しながら進めています。

創業当時から変わらぬフットワークの軽さ。

私たちが大切にしているのはスピード感です。お客様とは直接取引をしているので、子会社、孫請け会社などがおらず、早いスピード感で仕事を進めることができます。また、メンバーはみなツーカーの仲。このチームワークがあることも、スピード感の早い仕事ができている理由の一つだと考えています。

スピード感を大切にしているのはビジネス上だけではありません。会社の体制作りも同様です。例えば、リモートワークの導入について。当社は新型コロナウィルス感染のリスクから社員を守るため、2020年2月から早々にリモートワーク導入を決断しました。移動時間がなくなった結果、体調を崩す人も減りましたし、効率がアップして残業も少なくなりました。代表の橋満は、リモートワークでも会社にいたときと同じように働きやすい環境を作るため、オフィスにあったPCや椅子を車でメンバーの家に運んでくれました。代表がメンバーのためにすぐに行動してくれるのも、創業当時から変わらぬRRJの魅力です。

自社サービス発展のため、安定した会社の基盤を築く。

私たちは会社を立ち上げたときから、システムの受託開発と自社サービスの企画開発を手掛けてきました。今後もこの2本の柱を伸ばしていきたいと考えています。

個人的には0から1を生み出す仕事よりも、1を100にする仕事のほうが得意なので、今後もお客様や社内メンバーに望まれたことに応えていきたいと思っています。具体的には、会員情報管理システムや売上集計システムなど、お客様や社内の基幹となるシステム開発に携わっていきたいです。基幹システムの開発は浮き沈みがなく安定して売上を上げられる領域でもあります。自社サービスの企画チームが自由にアイデアを出し、新しいものを生み出せるように、私たちのチームが会社の基盤となり、支えていくのが私の役目だと考えています。

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